お題箱が動いて嬉しいです。
今回はこちら
和裁技能士のなり方です。
まず和裁技能士は国家資格で
技能試験に受からない限り名乗ることは許されていません。
級は四つあります。
初めに受けるのが三級、
そこから二級、一級、特級とあります。
技能試験を受けるには基本的に独学は認められておらず
知っている限り二通りの方法で受験資格を得ることができます。
一つ目は学校へ入学すること。
専門学校では和裁の技能の習得時間が認定時間を超えている場合受けることができます。
あと職業訓練校もあるようですね。
(これは詳しく知らないのでごめんなさい)
二つ目は技能士の方が開いている和裁所の先生に弟子入りすること。
弟子入りといっても門を叩くというより
実務経験を問われることになるので
お仕事を頂ける場所を指します。
この場合は実務経験年数を問われます。
色々な制約があってそれぞれで条件が異なりますが
1番スピードが速いのは専門学校ですね。
【リンク:厚生労働省受験資格要項】
もともと技能士が国家資格なのは、
伝統技能の質の低下を防ぐ意味合いもあるので
短ければ楽というわけでもありません。
どのコースで勉強しても試験内容は同じですし
一つに和裁技能士を名乗っていても何級かで出来ることに天と地の差があります。
そしてそれを効率的に学ぶなら専門学校です。
大概の技能士の資格目的でそのあと仕事がもらえる形の学校は
勉強期間は大体4年です。
そしてその学ぶペースとしては
1年目に浴衣と長襦袢を学び
技能士三級試験内容長襦袢を極める。
2年目に単衣着物と袷着物を学び
技能士二級試験内容袷着物部分縫いを学ぶ。
この2年目のところで人によっては3年目を費やす人もいますが別に遅くはありません。
そして在学中はずっと色々な着物を縫って
卒業をしてから2年後にやっと一級の受験資格を得られて
試験時間内に袷着物を仕立て上げる試験があります。
これは落ちる人は何回も落ちますし
受かる人は一回で受かります。
和裁所の場合はなかなか三級を受けたくても、
長襦袢の依頼が安定しなかったり
他のものを縫わなきゃいけなかったりなど
なかなか安定することができないため
反復練習でなんとか学ぶ私には不向きでした😭
一級に受かれば一人で仕事を受けることができ始めますし
縫賃に技能代をプラスで取る方が多くなります。
お教室を開かれる方もいらっしゃいます。
この上にある特級はもう好きで縫うだけでなく
和裁が大の得意でクラスでも浮くくらい上手い人がたまに取れる
私からしたら雲の上の存在です。
とまぁ簡単にですし間違いはあるかもですがこんな感じです。
専門学校といっても世間の学校帰りに遊んで帰るやうなキャピキャピ系ではなく
もう本当に落ち着いているため
18歳から40歳まで幅広い人が学びにきます。
私がもし人な学びたいと相談されたら
長い目で見て勉強したいなら和裁所。
効率重視して段階を追って学びたいなら専門をお勧めします。
ただ一つだけ言えるのは、奨学金を借りて行くなら
本当にたくさん借りてはいけません。
大学に比べて回収率はすごい悪いです。
がっぽがっぽ稼いで返済するのはなかなか大変なので
きちんと工賃をくれる学校なのか、
和裁所の月謝と工賃のバランスはどうなのかなど
色々見比べて見てください。
家でコツコツ仕事ができるし
手に職ってかっこいいし
自分のペース守れるから最高の仕事です。
ただ多動と不注意の塊の私にはなかなか大変な仕事でした!
お題ありがとうございました!